JEEP 2011 Grand Cherokee Limited
2016/1/8
ECU現車セッティング(DIABLOSPORT Trinity使用)
最大出力253.8PS/6,198rpm、最大トルク30.9kg•m/5,113rpm
最大出力260.1PS/6,128rpm、最大トルク32.7kg•m/4,686rpm
今回ご紹介させていただくのは、グランドチェロキーリミテッドです。
以前、排気系フルシステムやスパークプラグ、イグニッションコイルを変更したSRTは現車セッティングをした事がありましたが、V6は今回が初めてになります。
今回は、通勤に使っているので燃費を良くしたいというオーナー様のご希望もあり、レギュラーガソリンのままでのセッティング開始です!
いつも通り、シャシダイにてテスト→データログ確認→データ編集→データ書き込み→シャシダイにてテストという作業を繰り返していきます。
さすがにレギュラーガソリンだとノッキングが出やすいので、点火時期を進角出来る余裕はそれほどありませんが、燃調も含め何度もテストします。
そして、低負荷領域での燃費に関わる部分の設定も色々と変更し、シャシダイにてテストを繰り返します。
結果はグラフの通りなのですが、ほぼ全域でパワーアップとなりました。
グラフでは4,000rpm手前までチューニングデータの方が下回っていますが、これはこの回転域までにアクセルを全開にしてしまうとどうしてもキックダウンしてしなうAT制御のためです。
それを防ぐ為4,000rpm手前でアクセルを全開にするのですが、その操作をするのは人間なので、毎回全く同じポイントにはならずグラフとしては差が出てしまっています。
さらに詳しく説明すると、ここまでの回転域はハーフアクセルを保持するのですが、その踏み込み量によって実際のスロットル開度が違ってくる=出力されるエンジンパワーも違ってくるという事になります。
これは実走でも、パワーダウンしている訳ではない事をきちんと確認しています。
本当にこれだけパワーダウンしてしまっていたら、さすがにオーナー様もわかると思いますし、さすがにそんな状態で終わりましたと言ってオーナー様にお渡ししません!笑
という事で、レギュラーガソリン使用という事で厳しい部分やいつもより悩む部分もありましたが、部品を何も変更せずに4,500rpm近辺のパワーは約15psアップ、トルクは約3kg-mのアップはいつもよりちょっと踏み込んだ時に体感していただけるのでは?と思っていた部分ですし、納車後オーナー様にお伺いしたところ、高回転域の伸びは感じられたとのご感想をいただけました。
今回の結果を見て、レギュラーのままでこれだけパワーアップが出来たので、ハイオクを使用するとどれだけあげられるんだろう?と凄く気になります。
もちろんですが、現車セッティングを行わないとパワーとトルクに関しては、ハイオクを入れてもあまり意味がないと考えます。
元々レギュラー使用前提の車両はレギュラーに合わせたECUデータになっているので、特に点火時期ですがレギュラーでノッキングが起きない設定=ハイオクでは遅すぎる点火時期になっているというのがあまり意味が無いと考える理由です。
ペンタスターエンジン搭載車でハイオク使用のオーナー様、もしもう少しパワーが欲しいと考えていたらECU現車セッティングをしてみませんか?
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