Mercedes-Benz R230 SL55AMG (WATER/METHANOL INJECTION SYSTEMS)
2015/11/11
ECU現車セッティング(DIMSPORT使用)・社外ハイカム・社外大径クランクプーリー・社外ビッグスロットル・ワンオフマフラー・ウォーターメタノールシステム・etc
最大出力571.7PS/5,588rpm、最大トルク88.5kg•m/3,516rpm
最大出力577.1PS/5,588rpm、最大トルク89.4kg•m/3,440rpm
今回は、ウォーターメタノールシステムをセットアップしたSL55AMGの結果をお伝えします。
まずパワー差ですが、571.7ps/88.5kg-mに対して577.1ps/89.4kg-mとなりました。
これの結果は、ECUデータは同一での比較です。
数字だけ見ると微々たる差にも見えますが、きちんと全域でパワーアップする事も確認出来ました。
今回セッティングをしてはっきりわかりましたが、ウォーターメタノールインジェクションは大幅なパワーアップと言うより、熱ダレをなるべく少なくして性能を安定させるという考えで使うという事です。
通常は吸気温度や水温等の色々な要因(ECUの制御も含め)で、パワーダウンする方向になりますが、このシステムを使用してシャシダイで複数回パワーチェックをしても、何もないよりは明らかにパワーダウンしなくなります。
この傾向は、どのような車両でも一緒かと思います。
特に今回のSL55AMGのようなスーパーチャージャー付エンジンであれば、エアクリーナーに外気を直接取り込めるようになっていても、エンジン本体やスーパーチャージャーの発熱でNAエンジンよりも吸気温度は上がっていきます。
それを少しでも抑制するという方向で使えるので、連続した高回転高負荷を多用する時には、特に体感出来るのではと思います。
ちなみにですが、このセットアップが終わったあと、オーナー様が富士スピードウェイで走行しましたが、はっきりと効果が体感出来たそうです。
しかし、このシステムを使用するにあたって、いくつか注意点もわかりました。
これは多く噴けば効果が大きいというシステムではなく、「適量」がベストです。
「適量」をはっきりとした結果があった上で探るのは、やはりシャシダイでセットするしかないと思います。
そしてA/Fに変化が出るので、元々のA/Fの状態によって効果が出づらい事もあるかもしれないと言う事です。
ただしうまくセットしてあげれば、このシステムを使うためのECUデータをわざわざ作成する必要も無くそのまま使えるので、サーキットを走る時だけに使用するという使い方も簡単に出来ます!
どちらにしても、ECUの現車セッティングをする時に一緒にセットするのがベストかと思いました。
詳細が気になる方は、是非お問い合わせ下さい(^^
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