2013 DODGE CHALLENGER R/T Classic 5AT
2013/10/9
ECU現車セッティング(DIABLOSPORT Trinity使用)・Kooks Headers Long Tube Headers・Mopar Cold Air Intake・社外マフラー
最大出力331.4PS/5,571rpm、最大トルク46.5kg•m/4,387rpm
最大出力340.1PS/5,738rpm、最大トルク49.1kg•m/4,061rpm
今回は、2013チャレンジャーR/TクラシックのECU現車セッティングとヘダース交換をしました。
この車両は9月上旬にセットアップ事例にて紹介した車両です。
しばらくディアブロデータで乗っていただいたので、今回は現車セッティングとなりました。
5月にモパーのコールドエアインテークと社外マフラーだけを取り付けられた状態で、パワーチェックをしています。(青色データ)
6.1LのSRT8のノーマルに負けないくらいのパワーとトルクが出ています。
6.1LにはないVVTの効果が大きいようです。
次にヘダースを交換して、比較が出来るようにECUノーマルデータからパワーチェックです。(赤色データ)
5,000rpmまではヘダースを交換した効果が出ていますが、それより上の領域では交換前よりもピークパワーが落ちています。
この車両でもヘダース交換により、元々設定されている燃調とのマッチングが悪いことが原因と考えられます。
やはり他の車両と同じ現象が確認出来ました。
そしてディアブロデータをインストールしてパワーチェックです。(緑色データ)
これは今まで無かった事例ですが、グラフの通りECUノーマルデータとほぼ違いがありません。
ディアブロデータの中身を確認してみると、スロットル全開時の燃料に関わるマップが全く変更されていませんでした。
これではパワーは変わるはずがありません。
これは何を意味するのかというと、DIABLOSPORTでは燃料マップを変更するメリットが無いと判断したためだと考えられます。
ただし、ディアブロデータをインストールしたあとにオーナー様が速くなっているのを体感出来ているのは事実です。
これはスロットル全開時以外の部分のマップは変更されていたのを確認しているので、それによるものと思われます。
最後に現車セッティングのデータです。(茶色データ)
この車両をセッティングしていて思ったことは、ノーマルデータの燃料マップがかなりパワーとトルクが出る状態になっていて、今までセッティングしたチャージャーやチャレンジャーよりもパワーを上げるということが難しいということです。
点火時期に関しても他の年式のチャージャーやチャレンジャーでは、DIABLOSPORTのデータはかなり進角させているのですが、この車両用のデータはそれほど進角させていませんでした。
燃料マップと同じく、点火時期のマップについても元々のデータの出来がかなりいいと考えているのかもしれません。
ただしやはり全域でノッキングを感知しているのは他の車両と変わらないので、ノックセンサーの設定や点火時期、燃料マップ等も変更しています。
VVTマップについては、進角・遅角と変更してみたのですが、排気量が大きいからかあまり変化がみられなかたので、ノーマルデータのままです。
カム交換等を行ったときにはVVTマップが生きてくると思います。
今回の作業でもヘダースを社外品に交換した場合には現車セッティングを行わないと、本来の性能を生かせない事がまた再確認出来ました。