2017 CHEVROLET CAMARO ZL1 (V8 6.2L MT)
2018/5/19
9RECORDSオリジナルECUセッティング
最大出力517.0HP/6,065rpm、最大トルク70.5kgキm/3,078rpm
最大出力546.9HP/6,272rpm、最大トルク76.1kgキm/3,580rpm
今回は2017年式ZL1カマロをストック状態(納車後そのままの状態)でパワーアップさせたいとのご依頼を受け、9RECORDSオリジナルECUを用いての現車セッティングを行わせていただきました。
作業としては通常セッティング同様、車両各部の点検から始まりエンジンオイルとエレメントの交換をしました。
次にセッティングへと移りますが、現状把握としまして、まずストック状態でのパワーチェックを行います。一口にパワーチェックと言っても単純にアクセルを踏み込んで回転を上げれば良いという簡単なものではありません。ストック状態といえども何が起こるかがわからないのがインポートカーの怖さでもあるのでじっくりと少しづつ車両の状態を見ながら回転を上げていきパワーの出方に異常は無いかなど確認作業も同時に行いながらピークパワーまで回転を上げ出力を計測していきます。当社では現状把握にしっかりと時間をかけます。現状をきちんと把握することがセッティングを成功させる一番の近道だからです!
今回のZL1の場合、2017年最新モデルの特徴としてメーカー側の設定なのか低回転域ではスロットルが開かない方向になっていて、パワーチェックの際も低回転領域では少しパワーの出方にもっさりと重さを感じました。推測としてですがこの様な設定にすることでスーパーチャージャーの立ち上がりを抑え低回転域では急激なパワー出力を抑えることで急加速をさせない様にしているのではないかと考えました。
この辺りが今回のポイントになります。
これまでの当社が施工してきたカマロセッティングのノウハウからスロットル領域を解析しストック時に感じた低回転域での重さを軽くしさらに出来るだけレスポンス良くアクセルに対してスロットルが反応する様にセッティングを行い立ち上がりの良い低回転領域を作り上げました。勿論ですが、先ほど述べました通りストック時の状態から極端に設定を変更すると急激なパワー出力、急加速する乗りにくい仕様になってしまいますので、その辺りのバランスを十分に考慮し制御も入れながらセッティングを行いました。
また、これらに加え点火時期や空燃比を各回転領域で見直し詰められる所をセッティングする事で低回転から高回転まで全回転領域で出力アップすることに成功しました。高回転域では更に出力に伸びる可能性も見られましたので、レブリミッターの回転数も変更しもう一段階上の出力アップも可能にしました。
セッティングは無事に終了しデータ結果はピーク時の
エンジンパワーが546.9HP/6,272rpmトルク76.1kgキm/3,580rpm
エンジンパワーが29.9HPアップ!トルクが5.6kgキmアップ!する事が出来ました。
今回はストック状態でのセッティングと言うことでどの位の出力アップが出来るのか楽しみでしたが、車両の性能も素晴らしく思う以上に出力アップすることが出来ました。また、乗りやすさと言う点にも重点を置きセッティングしましたので急激な出力変化も無くスムーズに低回転から高回転に移行する伸びやかな走りを感じて頂けるのでないかと思います。
メーカーではどんなユーザーにも乗りこなせる様、思う以上に色々な制御や設定が行われています。
当社ではメーカーの意図するそれらにも十分配慮し安全面を第一に考えた上で、オーナー様のご要望にお応えできる様セッティングを行なっております。ぜひ、カマロのストック車セッティングにご興味がございましたらいつでもご連絡ご相談下さい。お待ちしております!!
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