2001CHEVROLET CORVETTE C5 (Ram-Air Intake System)
2017/9/9
既存インテークをラムエアインテークへ変更し現車セッティング
最大出力303.1HP/5,501rpm、最大トルク43.5kgキm/3,748rpm
最大出力314.9HP/5,491rpm、最大トルク45.1HPkgキm/4,433rpm
今回は富士スピードウェイのコースを走行されているC5コルベットで厳しい温度対策の中の一つである吸気温度や更なるタイムアップを目標にラムエアインテークに変更しそれに伴う現車セッティングを行いました。
作業内容としては、お預かりした時点でコールドエアインテークは装着されていたのですが、今回の車両はサーキット走行もされるため吸気温度対策として効果的なラムエアインテークシステム(※)へ変更させて頂きました。フォグランプがついているダクト部分は通常カバーがされており風が抜ける構造ではないのですが、そこに導風ダクトを加工装着してそこからエンジンの吸気をさせていきました。
今回のポイントですが、ラムエアインテークの効果により吸気温度は回転とともに下がり、これにより出力が上がっていきますが、更にラムエアも入る為にエアフロメーター信号に変化が出るので走行時の様々な変動に対応出来るよう多くの走行条件を想定しシャシーダイノで作り出しラムエアによる吸気の力を発揮出来るように一つ一つ各センサー信号やアクチュエーター茶道の変化を確認し実走させ時間をかけて細かくセッティングを行いました。
また、NAのMT車でのサーキット走行という事でコントロール性はもちろん、どの回転領域からでもアクセル開度に対して出力がついてくるようにセッティングをしました。
データ結果ですがエンジンパワーが314.9HP/5,491rpmトルク45.1kgキm/4,433rpm
エンジンパワーが11.8HPアップ!トルクが1.6kgキmアップ!
今回の要でもある吸気温度の結果はというと、外気温度25℃の時にエンジンECUへ吸気温センサーから入力されている温度でアイドル時は45℃まで上がる吸気温度は走行し回転を上げていくと25℃まで下げる事に成功しました。この結果からも今回採用したラムエアインテークの効果が見られ、吸気温度を走行時に下げる事で温度上昇範囲を安定させ出力低下も防ぐ事が出来る事がわかりました。
タイムアタックなどのスポーツ走行やサーキット走行では十数分間続けて走る事が多いと思いますが、アメリカ車は特に吸気温度が上昇しやすく出力低下などの問題も多く見られます。その対策として今回のラムエアインテークシステムはとても効果的なシステムだと言えます。ぜひ、吸気温度に対するご相談やご興味がございましたら当社までご連絡下さい!!お待ちしております。
※移動する乗り物などに生じる風圧を利用して、より効率的に空気を取り込むエアインテークをラムエアインテーク(英: ram-air intake)と呼ぶ場合がある。ラムエア(英: ram-air)は「衝突する空気」という意味である。走行風を積極的に利用して吸気管内を流れる空気の抵抗を減らしてポンピングロスを低減できるとして、自動車やオートバイなどような陸上輸送機器の分野にも応用され、レーシングカーや市販のオートバイで採用されている。
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