1967 PONTIAC FIREBIRD
2017/2/17
9RECORDS NEW DAS(Digital Advance Spark)システムセッティング LINK ECU使用
最大出力258.1HP/4,266rpm、最大トルク46.9kgキm/3,668rpm
最大出力277.8HP/4,530rpm、最大トルク51.6kgキm/2,678rpm
今回はポンティアック ファイヤーバードを燃料制御はあえてキャブのまま点火制御をECUで使用する9RECORDSの新たなNEW DAS(Digitsl Adovance Spark)システムの製作とセッティングになります。このシステムが完成すると、基本的なシステムは現状システムのまま点火時期のコントロールをECUで行うことが出来るようになります。
作業内容として、LINK ECUを使用する為の制御ハーネスを製作。一つに点火時期のみの制御でも回転信号・デスビの内部加工・各温度センサーなど制御するためには変更や追加は必要なため作業を行いました。ハーネスを製作しますのでここが一番重要で大変な部分になります。
セッティングのポイントとしては、点火時期を変更すると空燃比も変化しますので、キャブ調整も必要になります。キャブの調整と一口に言っても、プライマリ側とセカンダリ側のスロットルの開き始めの変更や加速ポンプの噴射タイミングと量の変更、ジェット変更、パワーバルブ変更、等々組んではバラし組んではバラし、、、を繰り返し行い点火システムとのバランスを見ながらのセッティングになります。
データ結果はピーク時の
エンジンパワーが277.8HP/4,530rpmトルク51.6kgキm/2,678rpm
エンジンパワーが19.7HPアップ!トルクが4.7kgキmアップ!する事が出来ました。
このキャブレターの細かい調整と9RECORDS NEW DASシステムとのセッティングで、空燃比もかなり安定して全てをまとめることに成功しました。入庫時に比べるとパワー・トルクとも全体的に出力がアップし、低回転時のトルクは実際に乗られていてもかなり体感できるまでになりました。また、排気音も以前より乾いた良い音へ変化しました。これは点火時期の適正化とキャブレターの調整のバランスが整ったことによるものです。
今回の感想としては、通常のインジェクション車の場合は燃料制御もECUで行なっていますが、今回のお車はキャブレター制御のため点火と燃調を合わせるのに苦労しました。点火時期に関してもECUにて変えられますが、この変化に対して適正なキャブ調整や、ジェット選択などが必要なためそれらの組み合わせや微調整が困難でした。
難関は多くありましたが、終えてみて出力のアップや乗ってて気持ち良いトルク感、またオールドアメリカンならではの聞き心地のよい乾いた排気音など良い事尽くしでしたので苦労が報われた気がしました。
当社ではこのように高年式車のセッティングやシステム開発も行っておりますので、ぜひご興味がございましたらお気軽にご相談ください。お待ちしております!!
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