2012 CHEVROLET CAMARO V6 LT A/T

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2011/12/7

ECU現車セッティング(9RECORDSオリジナルECUデータ、9RECORDSオリジナルミッションプログラムデータ使用)

最大出力271.1hp/6,970rpm、最大トルク31.9kgキm/2,143rpm

最大出力280.4hp/6,970rpm、最大トルク32.7kgキm/4,848rpm

今回は2012シボレーカマロV6 LT A/T車のエンジンECUとA/Tも同時にセッティングする為ミッションプログラムを用いた事例になります。
 
エンジン周りの仕様はフルノーマルのお車です。元々カマロのV6 LTはSTOCK(=ノーマル時データ)でも回転数が回る設定になっています。アメリカ車の味付けで多いのがこのパターンで低・中速領域の乗り味よりも高回転領域のパワーを重視している為、アクセルの踏み込み量に対するエンジンの反応が極端になってしまっています。アクセルハーフが無いという表現が合っているのかもしれません。日本国内ではやはり道路状況や環境が違うので、低中速領域の乗り味が悪いと実際に乗り辛さを感じると思いますので、今回は高回転領域のパワーはそのままに物足りなかった低中速領域に少し9RECORDSデータをプラスし乗り易さを目標にセッティングを行いました。
 
セッティングのポイントですが、低中速領域のECUマップを見直し点火時期や燃調の設定を補正するのはもちろんですが、ノックリタードが入り出力ダウンしている箇所も発見しましたので、その条件での各マップを補正しまたオープンループ・クローズドループの切替え条件なども変更をかけ最適化しました。
それから9RECORDSオリジナルミッションプログラムデータを使用し、A/T ECUのセッティングも同時に行いました。以前にもこちらについては記述してありますが、エンジンECUだけのセッティングでは補いきれないシフトアップタイミングやシフトアップ回転数などを補正し、セッティングされたエンジンECUに適した状態のミッションプログラムに変える事が出来ます。
 
エンジンECU・A/TECU共に無事にセッティングが終了しました。
セッティング後の結果ですが、ピーク時の
エンジンパワー280.4hp/6,970rpmトルク32.4kgキm/4,848rpm
STOCKデータと比較すると、
エンジンパワーが9.3hpアップ!トルクが0.8kgキmアップ!
というデータが出ました。
これはやはり上記で述べた点火時期や燃調、ノックリタードなどの影響を補正した為、出力が上がったものと考えられます。
 
今回の目標であった低中速領域の乗り味の改良についての結果ですが、下のパワーグラフを見ていただくと分かるようにまずエンジンパワーではSTOCKデータ(赤線)は低中速領域で山なりではなく少し谷がありますが、9RECORDSセットデータ(緑線)ではそれは見られず山なりに改善されている事が分かります。しかも2500rpm付近より全ての領域においてSTOCKデータを上回る出力になっています。そしてトルクですがこちらも見ていただいてすぐお分りいただけると思いますが、STOCKデータと比べると3000rpm付近の谷間が無くなり大幅に改善されている事が分ります。
これらのことからも今まで以上に乗りやすく操作性の安定したフィーリングに仕上げられたのでは無いかと思います。
 
アメリカ車の多くはアクセルを踏むと踏んだ量以上にエンジンが反応し出力を上げパワーばかりが先行してしまう仕様が見られます。9RECORDSではオーナー様の使用環境や日本の道路状況に合った乗り易さの追求を念頭に置いてセッティングを行なっております。パワー重視の迫力のある走りはそのままに乗りづらい、使いづらいというマイナスな部分を改善し、オーナー様のアメ車ライフをもっとより良いものにしていきたいと考えております。
アメリカ車のECUセッティングにご興味がございましたら、ぜひ当社までご連絡下さい。お待ちしております!

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