DODGE CHALLENGER SRT8 HURST A/T ②
2016/7/1
ECU現車セッティング(DIABLO TRINITY T1000使用)
最大出力524.2hp/5,110rpm、最大トルク75.8kgキm/4,814rpm
最大出力636.0hp/5,757rpm、最大トルク92.7kgキm/4,248rpm
前回からの続きになります。
エンジン製作からスーパーチャージャーやヘダース等を取付けしブーストアップするために最初は一番大きいスタンダードプーリーを装着しブーストが一番低い状態でセッティングを始めます。一番大きいスタンダードプーリーを使用し、そこからだんだんと小さいものにサイズダウンしブーストを上げていきますが、この工程がなぜ必要かは前回の①に記載してますのでご参照下さい。
一番大きなプーリー(低ブースト状態)でハーフアクセルから回転を上げ、各マップ等を最適化しアクセル全開時のセッティングが完了後、ブーストを上げるためワンランクづつスーパーチャージャープーリーのサイズを小さくしていき同様に数段階ある各サイズごとにセッティングを進めていきます。
今回、オーナー様からのご希望でできるだけブーストを上げて欲しいとの追加のご要望もあり、可能な限り段階的にプーリサイズを小さくしてブースト圧を上げていきました。
一番小さいサイズでパワーが出せるプーリーも判明しセッティングは無事に終了しました。
セッティング後の結果ですが、ピーク時の
エンジンパワーが636.0hp/5,757rpmトルク92.7kgキm/4,248rpm
という出力アップに成功しました。
前回の9RECORDSセッティング後のストックデータと比べると
エンジンパワーが111.8hpアップ!トルクが16.9kgキmアップ!
元々のストックデータがエンジンパワー444.3hpトルク58.6kgキmですので比べると
エンジンパワー191.7hpアップ!!トルクが34.1kgキmアップ!!
という結果になりました。物凄い出力アップです(汗)
オーナー様の希望していた数値まで出力アップすることができ、ご満足いただける内容で終了することが出来ました。今回、出来る限りブーストをあげたいとのお話の中で一番小さいダウンサイズプーリーを用いましたが、プーリーを小さくすることイコール、プーリーの回転速度も上がりスーパーチャージャーの回転速度も上昇します。そのためスーパーチャージャー内の空気温度が上がり、吸気温度が上昇してしまう可能性があります。その旨も納車の際にお話させていただきました。
実際に現時点でお乗りいただきフィーリングを確かめていただくご提案をさせていただきました。
あくまでもきちんとしたセッティングを取っているかこそご提案できることですので、もしセッティング時に異常が見られたり安全が確認されない状態ではお渡しできません。
納車後、どの様なインプレッションをお持ちになられるか今から気になります!また、新しい事例がありましたら掲載したいと思っています。
当社ではアメリカ車のエンジン製作やスーパーチャージャー、ヘダース・マフラー等の取り付けから現車セッティングまでさらにスーパーチャージャーのブーストアップも施工させていただいております。
特に本国仕様になっているお車も多いようで日本の道路状況や気候や湿度などに合わず、持っているお車のポテンシャルを生かせずにお乗りになっているケースがあるように見受けられます。ぜひそのようなお悩みやご相談などございましたらいつでもお気軽にご連絡下さい。
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