DODGE CHALLENGER SRT8 HURST A/T ①
2016/7/1
ECU現車セッティング(DIABLO TRINITY T1000使用)
最大出力524.2hp/5,110rpm、最大トルク75.8kgキm/4,814rpm
結果はパート②をご覧下さい。
9RECORDS製作エンジンを搭載しましたチャレンジャーハースト。
まず、エンジンの仕様ですが、9RECORDS製作エンジンにケニーベル製スーパーチャージャー、アメリカンレーシングヘダース製ヘダース・マフラー、グラニティ製イグニッションコイル、ブリスク製レーシングプラグ、社外燃料ポンプ、社外インジェクター他となっています。
今回はエンジン製作時にカムシャフトのプロフィール変更やスーパーチャージャーの交換など様々な箇所の変更作業があり、そのためエンジンECUにも大幅な変更が必要となりました。
一番の目標ですが、オーナー様より、600hpオーバーのパワーが欲しい!とのご依頼ですので、最終的にはスーパーチャージャーのプーリーをサイズダウンしブーストを上げパワーアップし、さらに乗り易さにも妥協せず安心安全にお乗りいただける仕様に仕上げる事です。
作業内容ですが、エンジン製作時の具体的な内容はここでは省かせていただきます。
Youtubeにてご紹介していますのでそちらをご覧下さい。
それではセッティングですが、まずは冷間時(エンジンが冷えている状態)からECUデータの採取に入ります。エンジンにとってかけ始めが一番負荷が掛かりますので、ここはデータログと共に各センサー数値を監視しながら現状を把握していきます。
その次に暖気後のアイドリング状態での監視に入ります。今回はビッグスロットルやプロフィール変更したカムシャフトを装着していますので、ノーマルとは違いスロットル開度をシビアにコントロールしながらバルブタイミングとリフト量の影響が現れてきます。そのためここでの制御にも時間をかけ慎重に進めていきます。
先にも述べた様に最終目標はアンダーサイズプーリーでスーパーチャージャーのブーストアップをしていきますが、まずは一番大きいスタンダードサイズプーリーを装着してセッティングをし現状の中で異常が無いかをきちんと把握していきます。異常が無いのを確認後、プーリーサイズをダウンしてブーストを上げていきます。時間と手間がとてもかかる工程ですがここに手を抜く事はいたしません!それがオーナー様の安心と安全にアメ車ライフを楽しんでいただける事だと信じているからです。
それましたが、次の工程は、アクセルハーフの領域からのセッティングに入ります。(理由としてはいきなり全開セッティングというのはかなりのリスクが伴うからです。そのため当社ではリスクが少ない所から時間を掛けて一つ一つ安全を確かめながら、目標値へとセッティングを進めていく方法を取っています。)A/F(空燃比)、ノックセンサー音、ブースト、燃料圧力などの追加センサーをECUに入力されているデータにプラスして監視しながら実際に走行状態にしセッティングを始めます。
セッティングのポイントと最終結果についてはパート②でご報告させていただきます。
エンジン製作からのセッティングはとても工程が多く、説明も長くなってしまいますので今回は2部に分けさせていただきますのでご了承ください。引き続きパート②をご覧下さい。
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