2015 FORD MUSTANG ECOBOOST A/T ②
2016/6/9
Vortech製インタークーラーキット、Borla製ダウンパイプ(フロントパイプ)BriskUSAレーシングスパークプラグ等交換。ECU現車セッティング(SCT Livewire TS/9RECORDSオリジナルデータ使用)
最大出力278.9hp/5,350rpm、最大トルク46.1kg·m/2,770rpm(前回の最終データ)
最大出力305.3hp/5,390rpm、最大トルク50.1kg·m/2,977rpm
今回は前回、当社にてノーマル状態でセッティングをさせて頂いた同車両のステップアップ作業とセッティングです。インタークーラーの容量を上げ吸気温度の上昇を抑え、ダウンパイプ(=フロントパイプ)の変更で排気効率向上させ前回より更なるパワーアップのご依頼です。
まず作業内容ですが、風当たりを良くし容量アップのため純正インタークーラーからVotech製インタークーラーキットに交換し取付位置も変更しました。また排気効率を上げるためにBorla製ダウンパイプを純正から交換。プラグも純正からBriskUSAレーシングスパークプラグへ交換し、その後各センサーを追加し監視しながらセッティングへと入ります。前回、セッティングをしたのですが、今回の交換パーツの相性や性能が高く、ブーストの立ち上がりがかなり良くなりこれまでの制御では追いつかないほどに効果が出てしまいましたので、再度しっかりと各所の制御をし直しました。
セッティングのポイントですが先にも述べた様にブーストの制御(ブーストコントロール)ができる様に変更していきますが、複数のマップが存在し全てのマップを一つづつ最適化していきます。具体的には燃料アップ・点火マップ系は今までとはブーストの立ち上がり方が違いますので全て変更していきます。また、ブーストの立ち上がりが早くなったことにより、マップの変動速度も上がり、以前よりも細かなセットアップが必要になります。これらを踏まえながらセッティングを行いました。
セッティング後の結果ですが、
ピーク時のエンジンパワー275.2hp/6,507rpm トルク51.5kgキm/2,977rpm
前回の9RECORDSオリジナルデータでのセッティング数値との比較ですと
エンジンパワー26.4hp トルク4kgキmの出力アップ!
ノーマル時のストックデータでのパワーチェック数値との比較ですと
なんと!エンジンパワー59.1hp トルク8.3kgキmの出力アップ!!
またアクセルハーフの踏み方やダイノ側の負荷を変化させ、様々な実動条件をシャシー上で作り出しECUセッティングしました。特にアクセルハーフから踏込み時やアクセルオフ時のブーストのオーバーシュートやレスポンスアップを細かくセッティングしたことで、パワーアップのみならず実働時間の多いハーフコントロール時のパワーと中間領域からのトルクも上げることに成功しました。
当社では、マスタングエコブーストのチューニング、セッティングデータの収集や解析また開発にも力を入れております。ぜひ、ご興味がございましたらお気軽にご連絡下さい!お待ちしております。
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